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黄斑変性症

皆さんは『黄斑変性症』という眼病のことをご存知ですか?

黄斑変性症は、見ようとするものが歪んで見えたり、 中心部がぼやけて視界が狭くなる眼病です。
網膜にある毛細血管が目詰まりすると血液が流れなくなるため、 網膜細胞は酸素と栄養が不足し、新しい血管を作ります。
これが『新生血管』 と呼ばれ、黄斑変性症の原因となっているのです。

両目で見ていると気にならないことがあるので、検査の際は必ず片目ずつ確認します。
網膜から出血が多い場合は見え辛くなる範囲が大きくなり、 更に進行すると徐々に視力が低下してしまいます。
この『新生血管』という血管は生体反応で、正常の血管とは違い、 血管の壁がとても薄くすぐに破れて出血します。
出血した血液が網膜の中へ漏れると、網膜は『浮腫(ふしゅ)』という状態になり、視力が低下してしまうのです。

この『黄斑変性症』の治療にはレーザー治療などが主でしたが、あまり知られていない手段の1つとして『アバスチン注射』というものがあります。

『アバスチン (Avastin)』は商品名で、一般名は『ベバシズマブ(Bevacizumab)』といいます。
抗がん剤として作られ、がん組織に栄養や酸素を与える血管網の成長を妨げる薬です。
アバスチンはガン以外に、眼科領域で加齢性黄斑変性や糖尿病性網膜症の治療薬としても期待されているものです。
アバスチンを目の硝子体内に注射することで『新生血管』の発育を阻げ、黄斑浮腫を改善します。

目に注射するアバスチンは少量なので、大きな副作用は起きにくいとされていますが、全くゼロではないようです。

・白目にゼリー状のものができた(結膜浮腫)
・網膜色素上皮裂孔
・視力が急激に低下した
・血圧があがった
・数か月無月経になった

これらの症状がごくまれに副作用として確認されており、特に妊娠の可能性のある若い女性は要注意です。

今後、更に医療技術が向上し、眼病に悩める人たちが笑顔になれる日が来ますように(安)


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飛蚊症

皆さんは飛蚊症という目の症状についてご存知ですか?


具体的な症状としては、目の前に小さな浮遊物が飛んでいるように見えます。
形状は、糸状のもの、小さな粒、丸い輪のようなものが一般的で、色は黒や白、
半透明のものもあります。
特に明るい場所ではっきりと見え、視線を変えても浮遊物は一緒に移動してきます。
目をこすっても変化がなく、消えることがないので、気になって仕方がない方もいるでしょう。


このような症状が気になる方は、まず眼科を受診し、生理的なものか病的なものかの診断を受けましょう。
生理的な飛蚊症の場合は、特に治療法はなく、老化やストレス、目の酷使が主な原因となります。


目は光を受け、その光を通して網膜に映像を結びます。このときに浴びる有害な紫外線が目の中に入ると、
硝子隊の中に活性酸素が発生し、組織中のタンパク質や脂質が酸化されます。
その酸化物が組織内に蓄積し、硝子体が変形して水垢のようなものがたまって目が濁り、ゴミのような浮遊物がちらつくのです。
若い時や体の免疫機能が正常の時は、活性酸素を分解する酵素が分泌されて酸化を防いでいますが、老化やストレスなどにより酵素の分泌量が減少すると、このような症状が起こります。


対策として、外出時には日光による紫外線から目を守るために、UVカットのサングラスの着用をお勧めします。
サングラスはなるべく色の薄い方が、瞳孔が開かないので良いかと思います。
また、紫外線を発するテレビやパソコン画面の利用時間を減らしましょう。



食生活を見直し、必要とされる栄養素を積極的に摂取することも重要です。
ビタミンやルテイン等を多く含む緑黄色野菜、アントシアニンを含むブルーベリー、大豆レシチン等を
積極的に摂るよう心がけましょう。


生理的飛蚊症は毎日の心がけ次第で予防も改善も出来ますので、
皆さんの大切な目を守るために、気を配ってみて下さいね。(ゆ)

未熟児網膜症

皆さんは『未熟児網膜症』という病気をご存じですか?
あまり聞いたことがない方も多いのではないでしょうか。

『未熟児網膜症』とは、網膜の血管の未熟性に基づく疾患で、在胎週数34週未満、出生体重が1800g未満の低出生体重児に起こりやすく、生後3~6週頃に発症します。

私たちヒトの『眼』は、妊娠第3週頃に出来始め、7週頃には眼球の形がほとんど完成しています。
光の刺激を脳に伝える神経の膜である『網膜』もこの時期には形成されています。

そこから伸びる視神経も神経管を伝って大脳にまで到達していますが、網膜を養う血管は妊娠16週以降に視神経乳頭部から網膜の外側へと発達し始めます。

この視神経乳頭部は、中央よりやや鼻側にあり、鼻側の網膜血管は、妊娠第8ヶ月くらいには網膜の端まで発達し終わっているのですが、耳側の網膜血管は長いので、9ヶ月以降にならないと発達し終わりません。

なので、多くは耳側の網膜に病変が起こります。

原因としては、胎児が予定より早く生まれてしまったため、網膜血管の発達が終わっていない為に生じます。
高濃度の酸素の投与も要因の1つと考えられていますが、これだけが原因ではなさそうです。

高濃度の酸素は、これから伸びていこうとする網膜の血管を収縮させます。
これがある程度以上続くと血管の先端部が閉塞してしまいます。
子宮の中から体外にでるだけで、赤ちゃんがさらされる酸素の濃度は2~3倍になるのです。

これだけでもまだ発達途中だった網膜の血管は収縮しますが、未熟児の場合多くは保育器の中で高濃度の酸素が投与されるのでさらに血管が収縮し、閉塞を起こしてしまうわけです。
保育器の中にいる間は高濃度の酸素のために、血管が閉塞しても酸素は十分行き渡り、血管ができていない部分の網膜も酸素が足りている状態になります。

しかし、酸素の投与がなくなると、血管のない部分の網膜は酸欠状態になってしまいます。
 
酸素不足を解消するために、血管を伸ばして酸素を供給しなければならないのですが、延びるべき血管が閉塞してしまっているために、その周囲から新生血管という、未熟で異常な血管が周囲に向かって伸びて行きます。
この新生血管は非常にもろく破れやすいので、出血をしたり、重症例では、伸びていくときに、線維性の組織を伴って伸びてゆくので、これが収縮して網膜を引っ張り網膜剥離を起こして失明することもあるのです。

ほとんどの場合は途中で進行が止まり自然に治癒しますが、重症化する可能性も決して少なくありません。

その『未熟児網膜症』の手術は、2004年に始まりました。
そして現在、その手術法が病気の進行を抑え、67%の子が日常生活に支障ない視力になったことが明らかになりました。

従来、重症の場合、異常な血管の活動が落ち着いてからその血管の膜を切り取っていたそうですが、網膜のはがれが進むため、明暗や物の動きがわかる程度にしか改善しなかったそうです。

しかし、国立成育医療研究センター眼科の医師らが、異常な血管が伸びる足がかりとなる硝子体の線維を、なるべく早く切り取る手術を開始し、7年半で57人(103眼)が手術を受けました。

その結果、視力を測れた生後8カ月~4歳10カ月の32人(58眼)のうち、67%の人の視力が0.08~0.5(平均0.2)となり、少しずつ良い方向に向かっている方がたくさんいらっしゃるようです。

現在も、この医療技術は着々と進化しているのだとか。

更に技術が向上して、もっと多くの赤ちゃんたちが、視力を取り戻すことができますように。(安)

目の色や視力、まぶたの様子でわかる体の病気

目の調子が悪くて眼科に行く事がありますが、目以外の大きな病気の
症状の一つとして目がおかしくなっていることがあるのを知っていますか。
眼科医が目以外の病気を発見して体の他の部分の検査を受ける事をすすめる
というのはよくあることなのです。

では目の状態と関連する病気を紹介しましょう。

・目が出ている 甲状腺機能亢進症
・慢性眼瞼垂下及び複視 重症筋無力症
・目のぼやけ、視界が暗い 脳卒中、硬化症
・こめかみのあたりの頭痛、物を噛んだときの痛み 側頭動脈炎
・片方の目を閉じられない 顔面神経痛
・突然まぶたがたれる 脳動脈瘤
・黄色い目(黄疸) 胆石、膵臓癌

また、以下の症状が見られる場合もすぐに医者に行くようにしましょう。

・左右の瞳孔の大きさが違う
・急な視力低下やぼやけ
・小さな斑点や曇りがふらふらと視界を漂う
・目がチカチカする

健康診断、体調チェックという意味にもなるので、定期的な眼科検診は必ず
受けるようにしましょう。
(tama)


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中心性漿液性脈絡網膜症

中心性漿液性脈絡網膜症は、網膜の中で、最も視力に関係する部分(黄斑)に網膜剥離が発生する病気です

「中心性漿液性脈絡網膜症」という名前の通り、網膜の中心部に、脈絡膜から出た漿液 (血漿成分)がたまることにより発症します

漿液が溜まることにより、網膜が浮き上がった状態になり、局所的に網膜剥離の状態になっているのです。

30~50代の働き盛りの男性に多くみられ、片方の目に発症することが多いのですが、時に、両方の目の発症することもあります

ほとんどは良好な経過をたどり自然に治ることが多い病気です

日本眼科学会によると

中心性漿液性脈絡網膜症の原因と症状は以下のようです

原因は不明ですが、ストレスが悪い影響を与えるともいわれています

それ以外には妊娠時や副腎皮質ステロイド薬の副作用で起きることもあります。副腎皮質ステロイド薬は飲み薬だけではなく、塗り薬、吸引薬、注射でも起きますので、主治医の先生に確認が必要です


■症状

視力低下は軽い場合がほとんどです。視野の中心が暗く見える中心暗点、ものが実際よりも小さく見える小視症、ものがゆがんで見える変視症が生じることがあります

普通は網膜剥離が治ると症状は軽快しますが、何らかの見にくさが残ることが多いようです。また、網膜剥離が長い期間続いたり、再発を繰り返したりするような場合には、視力も低下してしまうこともあります

■中心性漿液性脈絡網膜症の検査

20~50代の方に眼底検査で黄斑部に網膜剥離が見つかったら中心性漿液性脈絡網膜症を疑います。診断のためには血管からのしみ出しの部分を見つけるためにフルオレセインという造影剤を用いた蛍光眼底造影検査を行います

しかし、この病気は高齢の方にも起きることがありますが、高齢の方では加齢黄斑変性という病気と区別する必要があります。その際には、インドシアニングリーンという別の造影剤を使った検査も行う必要があります

■中心性漿液性脈絡網膜症の治療

この病気には自然に治ることもありますので、しばらく様子をみることもありますが、再発することが多いので注意が必要です

しみ出しの部分が黄斑の中心(中心窩)から離れている場合は、レーザー治療が行われることもあります

レーザー治療には、回復までの期間を早めたり再発を予防したりする効果があります
しみ出し部分が中心窩にきわめて近い場合、レーザー治療はできないので内服薬による治療が一般に行われます


ストレスの多い現代ですが、ストレスは目にも影響を与えてしまうことがあります

日ごろからストレスを溜めないよう、上手くリフレッシュしながら過ごしましょう(ち)


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