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視力検査のアルファベット表記の見方は?
2019年11月19日 (火) | 編集 |
学校の視力検査で、視力を1.0、0.9、0.8……と0.1刻みで示すのではなく、A~Dの4段階で示すやり方は、なぜ採用され、いつ頃から広まったのでしょうか?

現在多くの学校で実施されている視力検査は、視力を以下の4段階に区切って表示するもの。
A(1.0以上 ):正常な視力
B(0.9~0.7):学校生活にはほとんど支障のない見え方
C(0.6~0.3):教室での授業に多少の影響が見られるため何らかの対策が必要
D(0.2以下 ):教室の最前列でも黒板の字が見えにくいために早急な対策が必要

 測定は、主に眼科にある環がいくつも並んだ集合体の視力表でなく、1つだけ描かれた「字ひとつ視力表」が使って行われることが多いようです。
この「字ひとつ視力表」には、それぞれ0.3/0.7/1.0の視力に相当するランドルト環が1つずつ描かれているため、そこからこの方式は「370(サンナナマル)方式」と呼ばれています。
学校での視力検査は本来、子供達の見え方が学校生活に適しているかどうかを知るための検査です。過去に行われた実験では、視力が0.7以上(370方式での「B」以上)あれば、教室の一番後ろからでも黒板の字が読め、逆に0.3を切る」(「C以下か」)と一番前の席からでも黒板が見えづらくなることが分かっています。

 加えて、「字ひとつ視力表」を使ったやり方は、従来の「集合体の視力表」と比べて検査に要する時間が少なく、結果の誤差が出にくく、導入の初期費用も少なくて済むという利点があります。また、見た目が簡易で答えやすいため、幼稚園や保育園などで幼児を対象にした検査にも適しています。

 まとめると、「検査をする側の負担が少なく、かつ教育現場の実情に即した結果を十分に測定できる」という理由から、今や多くの学校が370方式での視力検査を採用するに至ったのです。

370方式は、平成4年(1992年)の「学校保健法施行規則の一部を改正する省令」で、『学校における視力検査の特性にかんがみ1.0、0.7、0.3の3指標により判定して差し支えない』 と記述されたことにより、徐々に広まっていきました。
現在では小学校のほとんどが370方式を導入しており、幼稚園、中学校、高校、大学の多くでも採用されているとのこと。
ちなみに、今でも0.1刻みで測定している学校もありますが、その場合でも文部科学省に結果を報告する際には、A~Dの表示に直して報告されているそうです。

ただし、幼稚園から大学まで一律の基準で検査をするということに、まったく懸念がないわけではありません。幼稚園の狭い教室と、高校の広い講堂などを考えた場合に同じ基準で本当にいいのか、といった意見も見られると言います。

 また、小学校などでは視力を考慮して席を替えてもらうなどの対応ができても、成績順に並ぶ塾や予備校などでは、そうした対応が取られづらいという事情もあります。370方式は必ずしも完璧な方法というわけではないが、しかし教育現場の実情に即したやり方という意味では一定の評価ができるので、広く採用されているのです。

近年、子どもたちの視力が落ちていると言われています。370方式で「正常な視力」とされるのは「A」ですが、既に中高生の視力では「B以下」が半数を上回るというデータも。
その原因として考えられるのは、PCやスマホなどの長時間使用による近視の増加。「近視になってもメガネやコンタクトで対応できるのでは、と思われるかもしれないが、近視が進むと大人になってから網膜の病気や緑内障になりやすいことが分かっている」とある眼科医は言います。レーシックなどの視力矯正手術なども近視が進みすぎると断られるケースもあるのです。
 今後、タブレット端末型教科書の導入など、子どもたちを取り巻く視環境はさらに変化していくことでしょう。戸外で活動する時間を増やすことが、近視の予防につながると言われています。
 
センターのトレーニングでは日常意識して見る機会の少ない5Ⅿ先のランドルト環を注視する事を基本としています。
トレーニングを積むことによって日常生活の中でも遠くを意識して見るようになったという声を多く頂いております。(か)

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