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細胞シート治療
2012年10月12日 (金) | 編集 |
再生医療の分野で注目されている、細胞シートについてご紹介します。

細胞シートはみずからの細胞を培養してシート状に加工してつくったもので、それを患部に貼ると、症状が改善・回復すると言われています。

酵素処理を受けていないので細胞本来の機能も失われることなく保持しており、得られた細胞シートは生体組織へ速やかに生着する特徴を有しており、複数の細胞シートを積層させ細胞シート同士を接着させることもできます。

この技術を用いることで、細胞シートを積層化し厚みのある組織・臓器を作製することが研究されており、新たな再生医療技術として期待されています。

まだ臨床研究段階や治験段階ですが、細胞シート治療の研究が行われているものとして、
角膜損傷・歯周病・食道がん・心臓病・変形性膝関節症があります。

角膜損傷については、大阪大学 医学部 眼科学教室 助教授の西田 幸ニ氏の下で
体性幹細胞である口腔粘膜を用いた「角膜細胞シート」による角膜上皮の再生治療が行われています。

従来からの角膜移植の方法では治療が困難な角膜の病気を、「細胞シート」を用いて再生させる試みです。

角膜移植は,他人の角膜がアイバンクを通して提供され,提供された目を使って角膜を移植するという方法であるため,他の臓器移植と同様、拒絶反応の問題やドナー不足の問題があります。これに対して、患者自身の細胞を使うことで拒絶反応が起きない角膜細胞シートが完成されれば、画期的です。
   
また、両眼の角膜に疾病がある場合でも、自分の角膜上皮細胞を使わず、口腔粘膜で角膜細胞シートをつくることが出来ます。

現在、大阪大学のグループでも臨床応用ができるのは角膜上皮の疾病だけであり,その他の角膜の病気に対してはまだ臨床応用までは進んでいないそうです。

今後は、角膜の実質や内皮の再生医療の実現に向けての開発が期待されています。(ち)



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