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1,000m先の獲物を見つけるイヌワシ
2014年03月25日 (火) | 編集 |
空高くから地上を移動する小動物を見つけ、素早く捕らえることができるイヌワシ。
その眼のよさの秘密は網膜に存在するたくさんの視細胞にあります。
網膜には視力に大きく関係する中心窩という組織があります。

ヒトは、中心窩に1平方mm当たり約20万個の視細胞を持っているのですが、イヌワシはおおよそ7.5倍の約150万個の視細胞を持つといわれています。
また、この網膜の感度の高さに加えてイヌワシは同時に2つのものをはっきりと見ることができます。

ヒトは視線が一点に集中すると、それ以外の周りが見えにくくなってしまいますが、イヌワシは前を見て飛んでいるにもかかわらず地上の小動物を見ることができるのです。


○イヌワシとヒトの中心窩の違い

また、イヌワシの見る世界は色彩も豊かです。
網膜のもう1つのはたらきは色を判断することですが、特に網膜にある錐体細胞が色覚に大きく関係しています。

ヒトは赤、緑、青、それぞれの光に反応する3種類の錐体細胞しか持っていません。
そこで、ヒトは赤、緑、青の3つの色を組み合わせることで、すべての色を作り上げているのです。

鳥類はこれら3種類の錐体細胞に加えて紫の光(紫外線)を感じることができる4番目の錐体細胞を持っています。
残念ながら、ヒトは角膜や水晶体で紫外線が吸収されるため紫外線を見ることができません。

このように、ヒトより多い4種類の色の光を感じることのできる鳥類は、私たちと異なる世界を見ている可能性があります。


○紫外線が見えると何が見える?

紫外線だけを通すフィルターを付けてヒマワリを撮影しました。ヒトの目ではわからない花の模様がハッキリと捉えられています。

himawari.jpg


そして、顔の横に目がある他の鳥と異なり、イヌワシの目は正面に向かって付いているため両目で一点を正視することができます。
その代わり、そのままでは後ろの様子がわかりません。その分、首が180度回る仕組みになっています。
イヌワシの鋭い両目で睨まれたら多くの小動物は震え上がることでしょう。

イヌワシはまさに、空のハンターというにふさわしい目を持っているといえます。(7)
washi.jpg

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