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利き目について
2014年04月22日 (火) | 編集 |
「利き手」や「利き足」があるように、目にも「利き目」というのがあります。

手や足と同じように、よく使う側を利き目といいます。

人は、利き目を軸とし、もう片方の目で利き目を補いながら立体的に物を見ています。

利き目は、普段は意識せずに使っていますが、スポーツなどで意識的に使う場合もあるそうです。

利き目はよく使う目なので、見ることに慣れています。

たとえば、野球でバッターボックスに立つ場合、利き目をピッチャー側に向けてボールを見ると、

ボールの動きが追いやすいそうです。

フィギュアスケートでは、利き目側に回転するとよいそうです。

他にも、ダーツなどものを狙って見るときには、 利き目で見ると良いといわれています。


利き目は、簡単に調べることができます。

1. 数メートルほど離れたもの(時計やカレンダーの数字など)を、よく見てください。

2. 見続けながら、見ているものを指さしてみてましょう。 (指には焦点が合っていませんので、
  2本にぼやけて見えるはずです。)

3. この状態で、片目ずつ交互に閉じたり開けたりしてみましょう。

片方の目は、しっかり見ているものを指さしていて、もう片方の目は少しずれた方向を指さしていますね。

しっかり指さしているほうの目が“利き目”です。       

ではなぜ、利き目があるのか?

これは、人類の進化と脳が関係しているのではないかという仮説が考えられています。

考古学のデータから推察すると、5000年前の人間は、右利きが9割だったようです。

時代をさかのぼり、 200~250万年前の原人類では、石器の作りから推察すると、右利きが59%なのだそうです。

人類の進化をもっとさかのぼるために サル・チンパンジーを研究すると、50%が右利きで、50%が左利きだそうです。

人類が進化するなかで、なぜ、右利きが多くなったのでしょうか。

次のような説が考えられています。私たちがものを見たり、 手を動かしたりするとき、
動かすほうの反対の脳が指令を出します。

たとえば、右手を動かすときは、左脳から指示がでます。

しかし、言葉をつかさどる「言語野」は、脳の左半球にあります。

進化のなかで、人類は、言葉を話すことを覚えました。

また、使う道具も進化し、洞くつに住む生活から、家を建てたり、
ピラミッドのような大きな建造物を作るようになりました。

複雑な道具を使い、協力して作業をするには、頭の中で考え、
仲間に伝えるために言葉にする必要がありました。

この、言葉と道具の発達により、言語野のある左脳が強化された結果、
右手の運動能力が高まったのではないかと考えられています。

そして、目も、手と同じ理由で、右のほうが利き目となる割合が高くなったのではないかと考えられています。

では、左目が利き目だったり、左手が利き手の人はどうなのでしょうか。

右脳は、空間的、音楽的、情緒的情報処理にすぐれているといわれています。

左利きの天才は、芸術分野に多いといわれていますので、芸術的な才能がある方が多いのかもしれませんね。(井)

参考文献:「左右学への招待」 西山賢一著、風濤社


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